体の不自由な方が利用する車椅子は、移動手段の一つと考えてしまうことが多いです。
しかし、健常者が考える椅子って、本来は様々な場面で異なる椅子を連想します。
例えば、「食卓イス」は背もたれがしっかり立って背筋が伸びることにより、食事がしやすい姿勢になりますよね。
食事が終わって、ゆっくりとテレビを観たり、好きな映画を観るときなどは、食卓イスでなく、やっぱりくつろげるソファーがいいですよね。
そして、明日の仕事の準備のために書斎へ向かい、ひと仕事をするならソファーでなく、仕事への効率が上がるオフィスチェアですよね。
このように椅子って一言で言っても、自然に使い分けているのが健常者の生活なんですね。
活動に適したものを使わないと、目的を達成しにくくなってしまいます。
では、体の不自由な方の椅子って、どうですか??
一台の車椅子を食事でも休息でも仕事でも使っていることが多く見られます。
ですから、どの場面にも適合がしやすく座り心地の良い車椅子を選択することが重要となってきます。
そこで、私がオススメする車椅子がカワムラサイクルのWAVIT(ウェイビット)です。
オシャレなデザインが特に目を引きますが、そこだけが重要ではなく、実は背もたれと座面のフレームライン(骨組み)が人間の身体のラインに沿っているのです。(下図参照)
椅子の形に身体を合わせるのではなく、身体の形に合わせて車椅子のフレームを合わせた感じですね。実際に座ってみると、お尻も背中も身体にフィットして実に座り心地が良いです。
ただし、背中が丸くなっている円背の方には、一部適合しない場合もありますので、そのような場合は、背もたれのフィット具合を調整できる機種をオススメいたします。
ウェイビットにはご自身でも操作ができる自走式(画像上)と、移動時に介助者が操作を行う介助式(画像下)と2種類あります。
移動する操作上の違い以外は、車椅子自体の重さに違いがあります。
自走式=12.2kg(ノーパンクタイヤ)
介助式=10.9kg(ノーパンクタイヤ)
どちらもベーシックタイプ(標準型)の車椅子では比較的、軽量の部類です。
ただ、1.3kgの違いとなりますが、旅行の際など車への積み込みでは、少しでも軽い方が良いので、必ず介助される方が移動の操作をする(後ろから押す)場合は介助式をオススメいたします。
このように座り心地の良い車椅子は、様々な場面でも適合しやすく、座っていることの苦痛を軽減しながら、ご自身の活動に打ち込めるはずです。
そんなウェイビットは、ぜひ旅行や観光のシーンでお使いいただきたいと常日頃から思っています。
ポイントとしては2つ。
座り心地とオシャレなデザイン。
座り心地は先ほどからお伝えしている通りですね。
デザインについては、車椅子っぽくないアームサポートデザインやシート柄など、記念撮影をしても画になるはずです!
れんくる千歳が提供している新千歳空港内で車椅子レンタルが可能なサービスも、基本はこのウェイビットを選定させていただいています。
ただし、デメリットを一つあげるとしたら、シートが多少薄くお尻が固く感じることがあると思います。
その点は、シート形状に沿って馴染むラテックス製のクッションを、れんくる千歳では無料でレンタルしていますので、長時間の観光にも安心ですね。
せっかくの北海道旅行・観光ですから、車椅子を移動の手段だけと考えず、ある時は食事の椅子であり、ある時は休息の椅子と考えていただけると嬉しいです。
そのような思いで新千歳空港で受け渡しができる車椅子のレンタルサービスを行っています。
気になった方は、ぜひ、お問い合わせだけでもよろしくお願いいたします。