福祉用具専門相談員の7つ道具とは!?

スキルアップ

福祉用具専門相談員のみなさま、こんにちは。
今日は、ちょっと変わった話題をしてみたいと思います。

福祉用具を提供する者として、ご利用者様の自宅に訪問するわけですが、福祉用具の組み立てや調整等において、その場で対応しなくてはいけないことが多々あると思います。

手元に何も持っていなくても、時間に余裕があれば必要な道具を営業車へ取りに戻り、再度ご利用者様宅に戻って対応するということもできますが、他の利用者宅への訪問や営業訪問・帰社後の事務作業の確保を考慮すると、その少しの無駄な時間さえも効率化の前では命取りだと思っています。

そのために、私が行っていたことですが…

  • 営業用バッグには必要最低限なモノだけでなく、必要の可能性があるモノまで密かに準備をしておく。
  • しかし、何でもかんでもバッグに入れると、勝手に筋トレ状態に至ってしまうため、必要の可能性が高いものベスト7を事前に決めておく。(カバンにセット)

ということで、10年以上福祉用具専門相談員を行ってきた筆者の7つ道具を勝手に公開したいと思います。

もちろん、このベスト7を選ぶまでには、幾度となく交換された道具がいたわけですが、長年の経験から次の7点を選抜しましたのでご了承ください。

※あくまでもカバンに入れるため小さい工具を選んでいるものが多いです。営業車にはフルサイズの工具やその他の道具も準備していますので、今回紹介する用具だけで全ての作業対応しているということではないので、ご理解ください。

れんくる的7つ道具はこれだ!!

じゃ~ん!!
それでは紹介したいと思います。

①メジャー

言うまでもなく長さや高さを測る道具ですね。
れんくるの場合の使用方法として…

  • バディーやベスポジeを使用する際の天井の高さをチェック!
  • スロープを使用する際の段差高さをチェック!
  • ベッドを設置する際の空きスペースをチェック!
  • 歩行器や車いすが廊下を通るかの間口確認チェック!

などで利用しています。

このメジャーですが、メジャーを伸ばした際に自動でストッパーがかかる機種でして、突然メジャーが巻かさってしまうことがないため、一人で計測していても慌てることはなかったです。お気に入り!

また、メジャー関連では、もう1つ。

②身体測定用メジャー

身体計測用のメジャーも持ち歩いていました。これの使用方法としては、

  • 靴の選定の際、足のサイズを測る際に使用。
  • 弾性ストッキングや介護衣類の選定の計測時に使用。

ご利用者様の身体に①のようなカッチカチのメジャーを当てる…などということはやめましょう。そういった細かな配慮が大切だと思います。

③定規

万能そうなメジャーですが、測りにくい場合があるので短い定規も持っていました。

こちらは差し金と同じように端が0cm始まりのため、敷居段差などが測りやすく、頑丈なステンレス製のため歪むこともなく、メジャーより正確に測ることができます。

使用方法としては…

  • 住宅改修・敷居撤去の際の段差計測、撮影用として使用。
  • 自宅内のゴム製スロープ設置の際の段差計測。

④六角レンチ

六角レンチは100円ショップの短いセット物と、よく使用する5mmと4mmの通常タイプを持っています。こちらは、

  • たちあっぷやバディー付属品等の組み立てや調節の際に使用。
  • 歩行器や車いす等のネジの増し締めで使用。
  • 車椅子のフットプレートの高さ調節で使用。

⑤ドライバー関係

ドライバーは非常用として小さく軽いものを選んでいます。木製ベッド等の組み立てには向かないですが、ちょっとしたネジ回しにはOKです。

  • 電池を使用する福祉用具の電池ボックスのネジ付き蓋を開ける際に使用。
  • ベッドリモコンなど小さいボタンを押す際に使用

本来、携帯の必要性はないものの、小さいということでスタビードライバーもプラスだけ入れておりました。この短さでないと対応できないことがたまにあるんですよね。
でも、携帯するまでもないかも…。

⑥コンビネーションスパナ

コンビネーションレンチですが、こちらもスタビー(長さが短いタイプ)で持参しやすさを優先しています。
コンビネーションレンチって、コの字型のスパナ部で仮締めができ、輪になっているメガネ部で本締めを行うことができるんですよね。
でも、持参するには、けっこう重たいので一軍と二軍の入れ替えが激しい選手です…。

  • 車椅子のフットプレートの高さ調節で使用。
  • 車椅子・歩行器のキャスターを外す際に使用。
  • 据え置き型手すりの、支柱取り付けの際に使用。

⑦水平器

水平器も使用する頻度が高いですね。縦方向・横方向の水平を図れるものが良いですね。写真では分かりにくいですが、こちらも携帯性を優先してコンパクトタイプです。

  • ベスポジeの設置時に垂直方向の角度確認に使用。
  • ベスポジeやバディ等で横手すりとしてクロスバーを設置する際の水平確認に使用。

番外編 清掃グッズ

7つ道具ではありませんが、いつもカバンに清掃グッズを常に忍ばせておりました。
中身はクリーニングクロスと洗剤・アルコールスプレーです。

担当者会議等で利用者宅に訪問する際、使用いただいている福祉用具を確認させていただくと思いますが、その際に福祉用具を綺麗に清掃しながら確認していました。

これを行うと良いことがありまして…。

  • ご利用者様にとっては、引き続き福祉用具を気持ちよく使っていただける。
  • ケアマネさんにとっては、大切な利用者のために清掃というプラスαのサービスを提供してくれていることで安心感をもっていただける。
  • 福祉用具専門相談員にとっては、次回点検の際に汚れが少ない状態で確認できる。

7つ道具についてのまとめ

ということで、私が実際に持参していた7つ道具+清掃グッズを紹介してみました。

福祉用具専門相談員さんによって、何を持参しているかは異なると思いますので、同じ事業所の仲間や先輩スタッフさんに聞いてみてはいかがでしょうか?
思いもよらぬ便利グッズが発見できるかもしれません。

という私も日本全国の福祉用具専門相談員さんのカバンの中に何が入っているのか?そして7つ道具は何なのか?ということを本気で知りたいので、機会があればカバンに持参している道具をTwitterなどで紹介してほしいなーと思います。

今回はカバンの中に忍ばせている7つ道具を紹介しましたが、それ以外にも福祉用具専門相談員として、業務に重宝した道具がありましたので、そちらも別の機会に紹介できればと思っています!!

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