今回は認知症老人徘徊感知機器の家族コールです。
個人的に、この「徘徊感知機器」という名称が好きではないですが、予期せぬうちに立ち歩いてしまうような高齢者がいる介護現場には必需品ですね。
家族コールもシリーズ3となり便利な機能が付きましたねー。(1や2もまだまだ現役だと思いますが…)
まずは家族コールの説明から。
家族コールのメリット
- 別室にいる介助者へ、対象者の立ち上がり等の動作をメロディー等で伝達できる!
- 使用前のセッティングが簡単にできる。(※家族コール3)
- 電池内蔵のため、万が一の停電やコンセント外れに対応できる。
リニューアルポイント(家族コール3)
- 対象者の知りたい動きに合わせてセンサーの種類を変更できる。今回はドアセンサーが追加されました。
- 介護者の移動範囲等に応じて3種類の受信器を準備。今回は持ち運び型受信器がリニューアルされました。
- ペアリング機能等により使用前の設定がしやすくなった。
- テスト送信機能が加わったため、一人だけでも動作確認ができるようになった。
注意点1 一時停止ボタンとは
シーツ交換や車椅子移乗などの際にセンサーの動作を切らないと、対象者が動いたと判断されてしまうため、他の家族やスタッフに必要のない報知が伝わってしまいます。
そのため、下記の一時停止ボタンを押してから介助や作業をするんですよー。5分間は作動が停止できます!!
センサーマットを足元に敷く場合、シーツ交換などでマットレスをベッド下に押し込んだり、送信器(コンソール)自体の電源を切って対応するのは、対応後の戻し忘れが怖いので、この一時停止ボタンを利用してください!
注意点2 電池の寿命について
納品時に説明することをお忘れなく。送信器は1日5回の動作で約1年間もちます!もちろん可能な限りACアダプタは常にコンセントへ挿しておきましょう。受信器はACアダプタ必須です!
実体験から、送信器は6ヵ月~1年の間で電池交換することをおすすめいたします。(電池消耗ランプの点灯後でも良いですが…)
注意点3 テスト送信機能(家族コール3のみ)
これがあるとスタッフ二人で設置に行くこともなく、また二人分の動きを一人で賄うことなくセッティングができます。
家族コール1や2の場合は、送信機と受信機を近くで並べてセッティングを行い、その後、実際に設置場所へ置いてみて送信確認を行います。一人で設置であれば、居室のセンサーを感知させて、別室へダッシュし受信機のメロディを止めに行きましたが、家族コール3ならば一人でも落ち着いて設置確認ができるということで良いですね!
注意点4 10つのメロディ&電子音
家族コールは頑なにこのメロディのラインナップを貫いていますね…。当時はこれでも良かったのですが、流行りの曲をメロディ化すると、現在では懐メロになっています…。
今後の新機能として、最新のメロディをネットからダウンロードして 更新ができたらすごいなーと思います!!どうですか?
あと、声を吹き込んで流すことができる機能も付いていますが、私は使ったことがありません…。「〇〇さん、トイレかい??今行くから、ちょっと待っててね!」なんて顔見知りの介助者の声で吹き込むのでしょうかね??
家族コールの取扱説明書
家族コールシリーズの取扱説明書はこちら。