エアマットレス=身体にかかる圧を切り替えることができる!

床ずれ防止用具

床ずれ防止用具は素材の違いや電力を使うものなど、数多くの種類が存在しています。
今回は静止型マットレスとエアマットレスの簡単な説明と特徴について考えていきたいと思います。あくまでも初任者向けにお伝えするので、詳細はメーカーのサイトをご参照ください。

床ずれ防止用具の種類について

静止型マットレスの特徴

静止型マットレスは、ウレタンなどの素材で、設定された柔らかさや形状を保っているマットレスとなります。みなさんが寝ている通常のベッドマットレスと同じです。
静止型マットレスですと、身体の飛び出た骨の部分など、どうしても他の部分より圧力がかかってしまう場所が出てきてしまいます。(※寝返りや体位変換を行わない場合)

エアマットレスの特徴(圧切り替え機能について)

そこで提案するのがマットレス自体で身体にかかる圧力を分散できる圧切り替え機能付きのエアマットレスです。対象者は床ずれが発生していたり危険性(リスク)が高い方となります。寝返りができる方にとっては、逆にエアマットレスは動きづらく感じられることもあるので気をつけてください。

それでは、エアマットレスで押さえておきたい知識である「圧切り替え機能」について説明します。簡単にですので詳しくは専門書などをご覧ください。

下の図はエアマットレスを横から見た図とお考えください。
身体の一部分に圧がかかり続けないように、横に並んだ空気の袋(エアセル)が代わる代わる膨らんだり膨張縮んだり収縮を繰り返しながら、身体にかかる圧力を切り替えているのです。もちろん、身体に違和感が感じられないような動きです。

左から1・2・3・4と数字を振るとして、この図では1と3の部分で身体を支えています。
時間が経つと2と4の袋が膨張し、1~4までの全ての部分で身体を支えます。
そして、1と3が収縮していき、2と4の部分で身体を支えるようになります。
そして、時間が経つと1と3の袋が膨張し、1~4までの全ての部分で身体を支えます。この連続動作となります。

簡単に圧切り替え機能を説明しましたが、このような動きがエアマットレスの内部で行われているということです。(※メーカーさん独自で、さらに複雑な動きや袋の形状を変えながら効果を高めています。)
その他、体重に合わせてマットレスの硬さを変更できるなど、総合的な視点で床ずれの発生リスクを抑えています。

エアマットレスは提案者自身が体感しましょう!

エアマットレスを提案する立場としては、エアマットレス自体をよく知っておく必要があります。そのため、対象のエアマットレスで実際に横に寝てみて、寝心地マットレス上での動きやすさポンプの動作音などを感じていただくことをおすすめいたします(機種により15~30分程度)。メーカーさんの製品情報に加え、実際に使って感じた様子を伝える方が、他の商品との比較もできて提案者としての説得力が出てきます。

エアマットレスの紹介(一部)

エアマスターネクサスR(ケープ)

ステージア(モルテン)

アルファプラ ソラ(タイカ)

ここちあ利楽(パラマウントベッド)

画像をクリックすると、各メーカーの商品情報へリンクします。

エアマットレス 選定のコツ

エアマットレスは様々なメーカーから販売されておりますが、それぞれに異なった特徴があるため、ご利用者様の身体状況や皮膚状況に応じて選定する必要があります。
ただし、全機種の特徴を把握することが大変だと感じたら、状況に合わせた3機種のエアマットレスを事前にピックアップしておくことをおすすめいたします。
私が行っていた事前ピックアップですが…。

  1. すでに床ずれが発生している方に対応できるもの。(体位変換機能付き等)
  2. 身体状況の低下や病状の変化に対応できるもの。(高機能タイプ)
  3. 床ずれはないが発生リスクは高い。動きを損なわずに床ずれを予防できるもの。

ここでは書きませんでしたが、それぞれのタイプに応じた機種を自分の中で1~2つ用意しておき、その特徴をしっかりと把握しておきながら、選定の際の軸にしながら進めていくと選定の経験が少なくてもスムーズに進められると思います。
もちろん選定の経験を積んでいけば、自然にその他の機種にも強くなっているはずです!

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